国際結婚も珍しくない時代となりました。

国際結婚をされた場合、気になるのがお子さんの国籍ではないでしょうか。

 

日本人の両親から生まれ日本人と結婚し生活している方にとってはあまり関係のない国籍法ですが、日本の国籍法が大きく変わったのは、昭和59年の改正です。

それまで父が外国人の場合、母が日本人であっても生まれた子に日本国籍は得られませんでした(父系優先血統主義)

 

国籍法には大きく2つの考え方があり、ひとつは「血統主義」、もうひとつが「生地主義」です。

「血統主義」は親子の血縁が基礎・・・日本国民の子として生まれた場合に日本国籍を得る

「生地主義」は出生地との地縁が基礎・・・その国の領土内で生まれた場合にその国の国籍を得る

このうち「血統主義」には、「父母両系血統主義」と「父系優先血統主義」とあります。

「父母両系血統主義」・・・日本人の父または母から生まれた子は日本国籍を得る

「父系優先血統主義」・・・生まれた子は父の国籍を得る

 

日本は昭和59年改正までは「父系優先血統主義」でした。

改正により「父母両系血統主義」となりまして、外国人の父と日本人の母に生まれた子は日本国籍が得られることとなりました。

わずか30年ちょっと前のお話です。

女性への差別、男女平等、そして「父系優先血統主義」を取る国が「父母両系血統主義」へ変わっていき、日本の国籍法も改正されました。

これにより例えば、米国人の父(米国は「生地主義」)と日本人の母のご夫婦で、日本で出産した場合に生まれたお子さんが無国籍になるというようなことは解消され、日本国籍を得られることになりました。

 

そして次に平成20年の改正です。

改正前は、日本人男性と外国人女性の間に生まれた子で、出生後に父から認知され結婚した場合にその子は日本国籍を得ましたが出生後の認知をしても結婚しない場合は日本国籍は得られませんでした。

改正後は出生後の認知で日本国籍を得ることができるようになりました。

加えて、虚偽の申請をした場合の罰則もあります。

 

ただし、出生後に認知をしてその後結婚した場合も、結婚しない場合も、国籍取得の届け出が必要です。

自動的に日本国籍を得るのは、出生の時に父又は母が日本人である場合です。

この父又は母は、法律上の親子関係のことですので内縁は含みません。

(ただし母が日本人の場合は、出産によりはっきりしているので結婚とは関係なく生まれた子は日本国民です。また「胎児認知」を父が子が生まれる前にした場合は、母の承諾があれば生まれた時から子は日本国籍を得ます。これは改正前からです)

 

要するに、結婚している日本人父と外国人母に生まれた子は、出生の時に日本国籍を得るということです。出来ちゃった婚でも生まれる前に結婚すると該当します。

 

ですので、子が生まれたときに婚姻関係にない場合は、その子は外国籍です。

その後結婚した場合、子は嫡出子となり、国籍取得の届け出をすることで日本国籍を得ます。

出生後、認知はしても結婚しない場合は、非嫡出子ですが認知により国籍取得の届け出で日本国籍を得ます。

 

国籍取得の届け出の条件

1.父または母に認知された子(母は出産により認知したことになる)

2.子が20才未満であること

3.子が出生の時から日本国民でなかったこと

4.父が子の出生のとき日本国民であったこと(父は帰化した方でも重国籍でもよい)

5.父が届け出の時に(死亡しているときは死亡のとき)日本国民(4に同じ)であること。

 

全ての条件に当てはまることが必要です。

この届け出の時に日本国籍を取得します。

そして取得したら、忘れずに戸籍上の届け出(市区町村へ)も必要です。

国籍取得の日から1か月以内です。